重大事故！ドイツロストックの5000T海上工事船クレーンが崩壊

5月2日、ドイツのロストク埠頭で建設中の海上風力発電設置船は重大な事故が起こった。荷重試験中に船上クレーンが折れ、船体が損傷し、数人が軽傷を負った。DEME Offshoreは「オリオン1」重船のクレーン重大事故後、ドイツ・ロストク港で事故調査が行った。地元警察によると、土曜日約15：30起きた事故で　5人が負傷し、そのうち2人は入院治療が必要だった。また、ワイヤロープが重荷試験中に破断し、クレーンの上半分が倒れて、船の舷に衝突した。更に　船には約120人が乗っており、損失は1億ユーロ以上を見通しだということです。

DEMEによると、この全回転甲板クレーンは船から離れ35メートルの所に5000トンの巻上能力を持ち、最大上昇高さは180メートルで、現在市場には最も重い風力発電基礎、ダクトラック基礎及びファンの各部品を輸送することができる。世界で容積トン数が最も大きく、最も先進的な風力発電を装備している船舶だと呼ばれている。

現場の映像を見ると、折れた位置はクレーンの下に3分の1ところにある。事故発生時には数トンの鉄鋼が船体に衝撃し、それに伴って、船体の振動が発生したが、転覆は発生しなかった。

この「オリオン1」という組立船舶の建設者は中遠船務（啓東）海洋工程有限会社である。事故が発生したクレーンはリーブハイアールから提供され、船体全体を5月後半にベルギーの海工大手DEMEに引き渡す予定だったが、次の数週間以内にクレーンと船体の損傷の程度を調査するので、引き渡し期限が延期になるのは当然だ。

公開資料によると、2019年10月、中遠船務（啓東）海洋工程有限公司は中国で「オリオン1」の設計建造を完成した後、ドイツに向けて出航した。船舶はLNG二重燃料補助発電機及び主発電機を配備し、巻揚能力5000トンの甲板クレーン、DP 3測定システム及び8点停泊システムを装備している。

資料によると、「オリオン1」は全長216.57メートル、幅49メートル、型深さ16.8メートル、喫水8.5メートル、航行速度14ノット、LNGを動力燃料として使用し、LNGの冷エネルギー再利用、熱エネルギー回収機能を持ち、環境に優しい。「オリオン1」はドイツのロストクに到着した後、このLiebherr HLC 295000クレーンの設置を開始し、今年2月末に設置作業を完了した。DEME Offshoreによると、「オリオン1」は現在、ドイツのロストクのリーブハイアール船場に停泊しており、そのクレーンは数回の荷重試験を受けている。リーブハイアールはこの船にクレーンを提供し、そして3月に、この装置が145メートルのブームを持ち、同社で史上最大のクレーンを建造したと発言した。

この船舶は近いうちに　引き渡した後、スコットランドMoray East海上風力発電所に導管架設作業を実行し、中国長江三峡集団有限公司が株10%を保有し、MHI Vestas 9.5 MW風力発電機を設置し、2022年にすべてのネットワークを統合して発電する予定だった。基礎設置船舶の引き渡し延期が工事全体の進捗に影響するかどうかはまだ分からない。DEME Offshore氏の声明で、「クレーンは重大な損傷を受けているが、クレーンと船舶の損傷は今後数日と数週間以内に調査される」と述べた。

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